太めのカーゴパンツが作業服に適している理由と扱う際の注意点

作業服には様々な種類がありますが、中でもカーゴパンツは機能性の高さとスタイリッシュなデザインから、実用品以外におしゃれ着としても広く普及しています。

また、作業服として優れたデザインであることから様々な作業現場で重宝されているのも事実です。カーゴパンツが作業服として最適な理由や取り扱いに関する注意点を学びましょう。

作業服として扱うカーゴパンツの裾上げを安全に行う方法や注意点

港湾作業向けの作業ズボンとして作られたカーゴパンツ

カーゴパンツのカーゴは貨物や荷物を意味する英単語です。大量の荷物を扱う港湾作業において、体を動かしやすいズボンとして作られたのがカーゴパンツの原型とされています。一般的なズボンよりも太めのデザインになっているのは足の動きを妨げないためです。

また、用途の性質上、摩擦や引っかけで傷まないように厚手の頑丈な生地が使われていました。伸縮性に乏しいものの、太めのデザインなので履いても動きやすいのが特徴です。また、カーゴパンツは両膝上の外側にポケットが付いていますが、これは腰をかがめた時に小物を出し入れしやすい利点があります。

一般的なズボンに付いている腰のポケットはかがむと出入り口が塞がってしまいますが、カーゴパンツの膝上ポケットはそのようなことがありません。カーゴパンツの膝上ポケットは荷揚げや梱包などの作業に使う小物類が収納されていました。

包装紙を切るナイフやロープを結ぶ際の補助具など種類が多く、状況に応じて使い分けていたとされています。腰袋と比べると収納できる小物の数は少ないものの、体の動きを妨げる心配がありません。荷物が積み重なった狭い作業場でも体の動きを妨げないカーゴパンツは作業服としてもっとも完成されたデザインと言えるでしょう。

軍用品として採用されたことが知名度の向上に繋がる

カーゴパンツは港湾作業員の制服のような扱いでしたが、第二次大戦時のアメリカで陸軍のパラシュート部隊に採用されたことでその名前が広く知れ渡りました。厚手の生地を用いた頑丈な作りと特徴的なポケットが注目され、アメリカ以外の各国も軍服として採用しました。

軍隊が採用する物だから品質も良いというイメージが広まり、港湾作業以外の肉体労働者にも広く受け入れられたのは間違いありません。アメリカでは19世紀ころからジーンズが作業用ズボンとして普及していましたが、生地が頑丈な利点はあったものの、足を締め付けるデザインが多く動きにくい欠点もあったのは事実です。

その点、カーゴパンツは太めのだぶだぶなデザインだったため、足を動かしやすい作業服として歓迎されました。小物を取り出しやすいポケットも作業服に求められる機能性の向上に繋がっていると好評で、後に作業服以外にアウトドア用の衣類としても用いられるようになりました。

太いデザインのカーゴパンツはがっちりとした体つきの人でも快適に着こなすことができるので、体が大きい人が多いアメリカ人の普段着として受け入れられたのです。

太いデザインは一見危なそうに見えるが実際は快適で安全

カーゴパンツは太めのデザインで生地がだぶだぶになっているため、一見すると突起物に引っかかりやすいように思えます。しかし実際に履いてみると突起物に引っかかることはほとんどありません。突起物に引っかかるのはズボンの生地よりもポケットや装飾用の金具が多数を占めます。

カーゴパンツは無駄な装飾が無い他、ポケットもふた付きなので突起物が引っかかりません。だぶだぶの生地は滑りやすいので、一般的なズボンよりもむしろ安全と言えるでしょう。また、太めのデザインは生地で足を締め付けることが無いので快適に過ごすことができます。

生地と足の間にすき間が生じることで、万が一熱水や薬品などの危険物が付着しても即座に足が傷つくことがありません。作業服の品質の良し悪しは着用する人の心地良さと安全で決まることから、カーゴパンツはまさに作業服の優等生と言えるでしょう。

カジュアルウェアとして扱う際の注意点

カーゴパンツは機能性に富んだデザインがおしゃれと評価され、作業服以外に部屋着やアウトドア用などカジュアルウェアとしても広く普及しています。年齢や性別を問わず多くの人に愛用されているカーゴパンツですが、その一方でカーゴパンツならではの注意点も把握しなければいけません。

太めでだぶだぶなカーゴパンツは履き心地が良く、足の動きも妨げない優れた衣服ですが、生地の面積が広いので汚れが付着しやすい欠点もあります。特にアウトドアのレジャーを楽しむ場合、泥や植物の汁などの汚れによって見栄えが悪くなってしまうので注意しなければいけません。

また、カーゴパンツはその形状からサイズが少しでも大きいとかかと部分を踏んでしまうことがあります。元々が太めのデザインになっているカーゴパンツは同じ表記サイズでも一般的なズボンより実寸が大きいことは珍しくありません。

そのため、他のズボンと同じ感覚でサイズを選ぶと大きすぎて不格好になってしまうことがあります。カーゴパンツを購入する際は必ず試着を行い、実寸を確認することを忘れてはいけません。

アウトドア用のカーゴパンツはかかと部分を踏むとひどく汚れてしまう他、誤って転倒するおそれがあります。メーカーによって表記サイズと実寸のギャップが異なるので、その点も注意しながら慎重に選ぶのが安全におしゃれを楽しむコツです。

家庭用の洗濯機で洗った後の扱いについて

カーゴパンツは木綿や麻、化学繊維など様々な生地で作られていますが、その多くは家庭用の洗濯機で洗うことができます。手軽に扱うことができるのも利点のひとつですが、扱いを誤るとシワや色落ちなどのトラブルに見舞われるので注意が必要です。

使われている生地によっては高温で乾燥させると縮んでしまうことがあるので、洗濯した後は形を整えて陰干しするのが正しい方法と言えるでしょう。ポケットの生地を露出させて内側も十分に乾燥させるのが清潔に保つコツです。

乾かした後はシワができないようにハンガーに吊るした状態で片付けます。長期間着用しないなら収納ケースに入れ、日光が当たらない暗所に置くのが最適です。

利便性が高くおしゃれなカーゴパンツ

カーゴパンツは港湾作業員の作業服として生まれ、軍用品を経て一般にも広く普及しました。機能性に富んだデザインがおしゃれと高く評価され、カジュアルウェアとして世界中に普及しています。利便性が高く、着心地が良いカーゴパンツは年齢や性別を問わない、老若男女すべての人に愛される理想的な衣服と言っても過言ではありません。

参考資料|作業ズボンカーゴ … ユニフォームタウンhttps://www.l-m.co.jp/work/aw-cargo-pants/